ちょっと、過去のことを思い返してみた。
ADHDの彼と付き合って、私は一体どんなことで苦しんでいたんだろう。
今、お家の冷蔵庫には二人の思い出の写真が貼ってある。
それを見ていたら、ふと思い出した。
昔、腹が立ちすぎて、
「もう別れる!」
と思って、一緒に撮ったプリクラや写真を捨てたことがあったな、と。
今では笑えるけど、当時は本気だった。
「飲み会から帰ってこない彼」が嫌だった
飲み会に行った彼を待つタイプと、気にせず眠れるタイプ。
私は完全に、待ってしまうタイプだった。
彼は、パーティーやクラブが大好きなタイプではない。
そんな時間があるなら、お家でゲームをしていたい人。
それでも、当時はテレビ関係の仕事をしていたこともあって、仕事で飲みに行くことがあった。
仕事で一緒になる、少し有名な人に気に入ってもらっていて、仕事以外でも食事に誘われることもあった。
彼は誰にでも優しい。
BBQの時に具合が悪くなった人を介抱していたり、困っている人がいたら放っておけなかったり。
その優しさが、当時の私には時々心配の種になっていた。
彼からは、そういう出来事もちゃんと報告してくれていた。
……まあ、私がすぐ不機嫌になることを知っている彼が、全部を話してくれていたのかは謎だけど。笑
以前、彼に「英語を教えてほしい」とLINEを聞いてきた女性がいたこともあった。
写真を見せてもらったけど、
「いや、絶対それ別の目的でしょ😂」
と思った。
彼自身も「なんかこういう子、嫌だ」と言って、連絡先を削除してくれた。
今思えば、ちゃんと私のことを考えてくれていたんだと思う。
でも、当時の私はそれでも不安だった。
「今」を生きる彼と、待ち続ける私
ある日の飲み会。
彼が帰ってくるのを待ちながら、私は海外ドラマを見ていた。
でも、ドラマの内容なんてほとんど頭に入ってこない。
「いつ帰ってくるんだろう」
ずっと彼からの連絡を待っていた。
ADHDに限らず、たまにいるよね。
飲み会に行って、連絡してこない彼。
飲み会に行って、なかなか帰ってこない彼。
私も当時、
「飲み会 彼 帰ってこない」
で、よく検索していた。笑
そんな私を担当してくれていた美容師さんにも相談していた。
その人も、
「俺も飲み会行ったら連絡しないし、朝まで帰らないよ」
みたいなタイプだった。
いや、参考にならない。笑
私にとっては、
「今、何してるの?」
「まだ帰ってこないの?」
という状態。
彼にとっては、
その瞬間に楽しいことがあれば、そこに集中している。
まさに、
「今」を生きている。
その「今」に、私の存在が抜け落ちているように感じていた。
ある日、
「もうすぐ終わるよ」
と、終電前くらいに彼から連絡が来た。
「よかった。もうすぐ帰ってくる」
そう思った。
ところが。
45分以上経っても帰ってこない。
電話しても出ない。
当時の私は、怒りでキィーーーーーってなっていた。
やっと電話がつながったと思ったら、彼はタクシーの中。
そして私は、隣に誰かいるのか確認したくなった。
「隣にいるんでしょ?ちょっと代わってくれる?」
電話を代わってもらって、
「今度から、彼が終電を逃した時とか、私にLINEするようにリマインドしてもらえますか?」
と、怒りを抑えながらお願いした。
すると、
「彼を束縛するな」
と言われた。
その時の私は、
「そうだよね、ごめんね」
なんて言葉が欲しかった。
「今度一緒に飲みに来たら?」
そんなふうに言ってほしかった。
でも、返ってきたのは、
「彼を束縛するな」
だった。
許せない。
そんな気持ちでいっぱいだった。
彼が飲み会に行くことも、その人たちと会うことも、どんどん嫌になっていった。
彼の誕生日の前日に、写真を全部捨てた
また別の日。
彼の誕生日の前日に、お仕事の打ち上げがあった。
彼は、
「ちゃんと早めに帰るね」
と言ってくれていた。
私は彼の家で、バースデーのデコレーションをして待っていた。
でも、
帰ってこない。
連絡もない。
約束した時間にも帰ってこない。
むしゃくしゃして、
今まで彼に渡したバレンタインのカードや手紙を破り捨てた。
冷蔵庫に貼ってあった二人の思い出の写真も、破って捨てた。
連絡が来たのは、夜中の2時くらいだったと思う。
頑張って寝ようとしても眠れない。
でも、
「もうすぐ帰ってくるかな」
と思って、うとうとする。
そして、ふと目が覚めた。
……まだ帰ってきていない。
電話してみると、
「近所のバーにいる」
え?
私は着替えて、そのバーまで行った。
彼を連れ戻して、泣きながら帰った。
ただただ、疲れた。
今思えば、
あの頃の私、本当にメンヘラだったな。😂
でも彼は、そんな私でもちゃんと受け止めてくれた。
私は、自分が友達と出かけている時に彼から連絡が来たら、ちゃんと返信する。
夜中まで遊ぶこともないし、遅くても夜9時くらいには帰っている。
だから、
「私がそうしているんだから、彼も同じようにしてほしい」
と思っていた。
それが私にとっての「普通」だった。
でも、今は少し違う。
彼が私を大切に思っていないから連絡しないわけじゃない。
ADHDの特性もあって、その時その時のことに意識が向きやすい。
それが少しずつわかってきた。
そう思えるようになってから、ずいぶんラクになった。
彼に、
「ちゃんと連絡して」
と強要しても、うまくいかない。
「早く帰ってきて」
とお願いしても、私が思っている通りにはならない。
もちろん、今でも気になってしまうことはある。
彼のことを考えてしまうのを、完全に止めることもできない。
でも、
「彼が今どこにいるか」
ばかり考えるのではなく、
「私は今、何をしたい?」
と、自分の方に意識を戻す。
それだけでも、少し違う。
……まあ、それが難しいんだけどね。笑
そして、少しずつ変わっていった
後日談。
彼がまた、少し有名な人とディナーに出かけたことがあった。
しかも、相手は女性。
……落ち着かない。笑
そして、やっぱり連絡が来ない。
「まだ帰ってこないな」
と思っていたら、
「今から帰るね」
と連絡が来た。
よかった。
でも、それからしばらく経っても帰ってこない。
「これはまた近所のバーに行ったのかな」
なんて思っていた。
ところが。
帰ってきた彼に、
「どこにいたの?」
と聞くと、
「レストランが駅から遠かったんだよ」
……なんだ。
そういうことだったのか。😂
そして彼が、ふと教えてくれた。
「今度は彼女さんも連れてきていいからね、って言ってたよ」
その言葉が、なんだかすごく嬉しかった。
あの頃の私は、
「彼が誰といるのか」
「何時に帰ってくるのか」
「ちゃんと私のことを考えているのか」
そんなことばかり考えていた。
でも今は、
彼が私を大切に思っていることを、少しずつ信じられるようになった。
恋愛って、
相手を自分の思い通りにすることじゃない。
相手を信じること。
そして、自分の時間もちゃんと生きること。
昔の私は、それができなかった。
でも今は、少しだけできるようになった気がする。

