ADHDのパートナーと暮らして気づいたこと。3年かけてやっと見えてきた“本当の理解”

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叶うことなら、彼と出会った頃の自分にそっと会いに行って、ひとこと伝えたい。

「大丈夫、もっと肩の力抜いていいよ。
彼、ADHDだからって問題じゃないよ。
ただ “知らなかっただけ” なんだよ」って。

私はアメリカ人のADHDのパートナー、そしてネコと暮らして2年。
付き合って3年になるけれど、最初の頃を振り返ると「理解していなかったな」と思うことが本当に多い。

■ 恋愛こじらせガールの私と、ADHDの彼

私は昔から、恋愛に対してちょっと不安が強いタイプだった。
相手の言動に敏感で、連絡が遅いと落ち込み、予定の変更があると一日中モヤモヤしてしまう。
HSP気質で、時間や約束をきっちり守りたい完璧主義。
そこに、自由で直感的で、時間感覚がバグりがちなADHDの彼。

毎日ジェットコースターみたい。
「私は大切にされてる?」「本気なの?」と不安になったり、
約束に遅れてくる彼にイライラしたり、
片づけが苦手な様子にガッカリしたり。

でもその一つひとつが、
“性格”じゃなくて “特性” なんだと知っていたら、
受け取り方はまったく違ったはずだと思う。

■ 初めて「他にも同じ人がいる」と知って泣いた日

転機は、『あなたのツレはADHDなんです』という本と出会った時。
ページをめくりながら、心の中で何度もつぶやいた。

「……これ、彼のことじゃん。」
「てか、ほぼ本人の自伝やん……!」

特性による行動のパターン、つまずきやすいポイント、パートナーが感じやすいストレス。
どれもこれも、私と彼の生活そのものだった。

そして何よりうれしかったのは、

“私と同じように悩んでいるパートナーが世の中にはたくさんいる”――
その事実を知れたこと。

ページを閉じた瞬間、涙が勝手に落ちてきた。
「ああ、私だけじゃなかったんだ」と思えたから。

■ 日本ではまだ語られにくい “パートナーとしての悩み”

最近は日本でも、ADHDの子どもを持つ親の情報は増えてきた。
でも、「パートナーとして、同棲相手としての悩み」って、まだまだ語られにくい。

欧米ではカップルカウンセリングやパートナー向けの支援も一般的だけど、
日本ではそもそも “パートナーの行動特性を理解して一緒に暮らす” という文化が浸透していない。

結婚しているわけではない私たちの場合、
誰かに相談しても

「別れたほうが楽だよ」
「同棲解消したほうがいいよ」

とアドバイスされることも多かった。

正直、それが一番ラクなのは分かってる。
今日も、彼とすれ違って泣きそうになったし(笑)

でも私は、まだ彼といたい。
“なぜ?” と聞かれたら、上手く説明できない。

ただ、彼といる時のあたたかさや、素直さ、ユーモア。
私の世界を広げてくれるところ。
何より、私自身が彼から学んだことがたくさんあって、
その全部を「なかったこと」にしたくない。

それだけなんだと思う。

■ 医療の話じゃなくて、“生活者としてのリアル”を残したい

私は専門家じゃない。
医学的な解説もできない。

でも、
・同じ部屋で生活して、
・毎日すれ違って、
・工夫して、笑って、泣いて、
それでも「続けたい」と思った人間として、
リアルを書けることがあると思ってる。

このブログでは、そんな日常のことを書いていきたい。

✔ 日々の衝突
✔ こうしたら楽になった小さな工夫
✔ 逆に「これはやらないほうが良かった」失敗談
✔ パートナーとしての悩み
✔ HSPの私がどう折り合いをつけているか
✔ それでも一緒にいたいと思える理由

こういうのって、誰かの役に立つとかじゃなくて、
読んだ人がふと

「私だけじゃないんだ」
「ちょっと肩の力抜いてみようかな」

そう思ってくれたら、それでじゅうぶん。


■ おわりに

ADHDのパートナーと暮らすことは、正直すごく大変な日もある。
だけど、知ることで乗り越えられることがたくさんある。
理解できることで、軽くなる心もある。

私自身、まだまだ途中。
今日も泣きかけたばっかり(笑)

だからこそ、このブログでゆっくり言葉にしていきたい。

同じように悩む誰かが、少しでも安心できますように。
そして、未来の私自身がこの記事を読んで
「よく頑張ったね」と思えますように。


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